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テレビドラマは2年前まで全く観なかった、ところが最近NHKの朝の連ドラと土曜日22時のドラマが面白く観てしまう。

特に土曜日22時に前回放送された”七つの会議”がとても面白かった。

 

話題の池井戸潤原作で、”倍返しだ”と同じ原作者である。

ただ七つの会議には平凡なサラリーマンしか出ず、特に上を目指すわけでもない。

ただただ、あらゆるものの本来在るべき姿を誠実に問いかけていくドラマであった。

 

目的と手段(道具)が世の中にはある、しかし人はこれを良く倒錯してしまう。

手段としての学問とりわけ経済・芸術等は本来人間生活を円滑に豊かにするための道具であった。

しかし昨今の状況は道具が目的化している。もっと言えば道具に人間が良いように使われている。

一般的に目的を見失い道具に使われる事ほど惨めで滑稽なことはない。

 

私の職業も良く手段を目的化してしまいがちであるが、このドラマのおかげで自ら省みる事が出来た。

 

冴えないが誠実であろうと奮闘するサラリーマンを演じる東山紀之に、今迄嫌いだったが今回初めて感情移入でき好きになった★