五木寛之とジャック・ケルアック

昨日から朝晩の空気に少し秋の薫りが感じられる。

 

秋を感じると旅に出たくなる。

 

無題

 

初めて旅を意識したのは、小説”青年は荒野をめざす-五木寛之”である。

世代的には古いかもしれない…

「迷っているひまがあったらやってみるんだ」 「冒険を恐れる若者は死んだ方がましだ」

読んだ当時の20代の私にはとても響いた…が私は若者ではなくなってしまった。

 

ジャック・ケルアックの「オン・ザ・ロード」が映画化された。

「オン・ザ・ロード」と「青年は荒野をめざす」、私の中のビートジェネレーションである。

旅ではなく久々に映画館に行こうかな。

 

http://www.youtube.com/watch?v=f5kH97KcVjk&list=RD02Sr77rAjcmkQ

★stay-caravan 旅行に行きたくなる曲です!

 

 

 

 

 

週イチと2100

40×365÷7≒2100

 

今迄お酒を飲むとき味は解らず、お酒は酔う為や騒ぐ為の道具でしかなかった。

ところが40にしてお酒の味が少し解ってきた。

全てが分かる訳ではない何となくである、そんな中ウイスキーは少し楽しみ方に確信を得てきた。

 

飲み方はストレート、温度を下げない事で揮発する風味を楽しむ事が出来るから。

氷や水が入ると温度が下がり揮発しにくくなり、風味を味わう前に飲んでしまう…

その後、ブルーチーズ等臭いつまみで飲むとお互いの旨味だけを味合うことができ、美味しく楽しい。

 

自分の人生で後何回お酒を飲むのだろう?

人生80歳までと仮定し残り40年。

40×365÷7≒2100

毎週一回(週イチ)外でお酒を飲むと仮定しても…あと2100回

 

毎週一回と聴くと無限に続くかのように感じるがたったの2100回。

毎週一回の出来事でも私には2100回しか残されていないのだ。

お酒を飲む事に限らず一つ一つの出来事を大切に過ごさなければ。

 

 

 

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★写真のお酒はニッカのフロムザバレル、樽出し原酒のウィスキー(51.4%)で豊かな風味を味わうことができます。

ウィスキーは原酒に加水しアルコール度数を40%程度にし出荷します、つまり初めから水割りなのです。

 

 

 

 

 

 

 

目的と手段

 

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テレビドラマは2年前まで全く観なかった、ところが最近NHKの朝の連ドラと土曜日22時のドラマが面白く観てしまう。

特に土曜日22時に前回放送された”七つの会議”がとても面白かった。

 

話題の池井戸潤原作で、”倍返しだ”と同じ原作者である。

ただ七つの会議には平凡なサラリーマンしか出ず、特に上を目指すわけでもない。

ただただ、あらゆるものの本来在るべき姿を誠実に問いかけていくドラマであった。

 

目的と手段(道具)が世の中にはある、しかし人はこれを良く倒錯してしまう。

手段としての学問とりわけ経済・芸術等は本来人間生活を円滑に豊かにするための道具であった。

しかし昨今の状況は道具が目的化している。もっと言えば道具に人間が良いように使われている。

一般的に目的を見失い道具に使われる事ほど惨めで滑稽なことはない。

 

私の職業も良く手段を目的化してしまいがちであるが、このドラマのおかげで自ら省みる事が出来た。

 

冴えないが誠実であろうと奮闘するサラリーマンを演じる東山紀之に、今迄嫌いだったが今回初めて感情移入でき好きになった★

 

 

 

 

強さと柔軟さ

今年はは暑~いお盆である。

関東では一般的には8月13日~16日迄をいう。

 

お盆と聴き思出す事は幾つかあるが何時も思い出すのは、”落語-品川心中”で中でも”古今亭 志ん生”。

おめえいつ頃けえるんだ?-盆の13日!!! このリズム感、古今亭 志ん生は理屈抜きで面白い….

http://www.youtube.com/watch?v=f2OtGs1TVGg

古典芸能の楽しみ方は多種多様であるが能・狂言・歌舞伎・落語・クラッシック音楽等古今東西言える事はそのライブ感による違い。

同じ噺・楽曲でも人や時期季節により差異が生まれる、その中でプロは最上級の物を提供していく。

 

日々の仕事も同じことであろう、色々な与条件(時期・場所・人間関係等)を読み取り臨機応変に対応する。

自分の趣旨をも読替えながら柔軟でしなやかに強く意思を貫く事で千差万別の本質へと迫る事できるのであろう。

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★志ん生の出囃子は『一丁入り』…出囃子は代々継承されるが、『一丁入り』は志ん生の偉大さから永久欠番?である…

古今亭 志ん生の場合は出囃子の『一丁入り』が聴こえ、『え~』といっただけで笑えるのが凄い

 

 

 

合唱と建築

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読売新聞・8月2日・編集手帳に武満徹の下記文章が引用されていた。

<合唱の美しい響きをつくりだすには、他人のうたを聴かなければならない。そして、他人はまた自分の声に耳を傾けているのだということをしらなければならない。>(武満徹 新潮社『時間の園丁』)

 

編集手帳では昨今の憲法改正論議と絡め引用されていた。

 

『時間の園丁』…..学生時代借りて読んだ(眺めた?)本であるが意味はサッパリだった。

 

建築においては、企画・設計から設計監理(クライアントから職人さん)まで含めると係る人間は多い。良い建物を創りだす為、設計者として相手の意思を的確に捉え自分が響かなければない。そして、自分の意思を明確かつ的確に伝える事で多くの人間(現場)が動く責任を持たなければならない。

 

本には旬ってありますね!今度は購入し読み直してみようかな☆