2014年1月19日(日)
-ギ-と-カタクナ-
年末NHK日曜美術館の”特別編 アートの旅に出かけよう!”を見ていて…
十和田美術館、青森県立美術館、豊島美術館、朝倉彫塑館に行ってみたくなった。
なかでも朝倉彫塑館は、井浦新が絶賛していた事と、近くなので直ぐに行きたくなり先日子供と行って来た。
朝倉彫塑館ではまず彫塑の徹底した自然主義的写実主義の持つ力に自然と飲み込まれ、気付くと感動していた。
何より建物が良かった、テレビではアトリエの方を主に取り上げていたが、日本家屋の方が抜群に良かった。
良かった点は幾つもあるが、大きく括り2つ挙げると、シークエンスとスケール感である。
子供が彫塑の犬を本物の犬を見るようにワンワンと言い、日本家屋では(自宅でも)中々楽しむ事の出来ない生活のシーン(移りゆく時間や季節感)を楽しんでいる事に驚いた。
建物の中心には、朝倉哲学を映す「五典の水庭」として、池に儒教の五常を造形化した五つの巨石(五典の配石)がある。
五典の配石には、自己反省の場としの言葉が添えられていた。
仁も過ぎれば弱(じゃく)となる
義も過ぎれば頑な(かたくな)となる
礼も過ぎれば諂い(へつらい)となる
知も過ぎれば詐(いつわり)となる
信も過ぎれば損(そん)となる