”チホウ”と”チュウオウ”

先日サッカーの試合がテレビで放映されていた、結果は散々なものであった。

ブラジル代表と日本代表がシンガポールで試合が行い、日本に生中継される。

今では当たり前だが凄い事だ、グローバル化の波は世界の隅々まで伝わっている。

 

先週仕事の為に長野に帰り、友人と昼食に”ローメン”を食べた、大好きな地元(ドメスティック)の料理である。

”ローメン”は近頃話題のB級グランプリに出店しているが、中々上位には喰い込めていないみたいだ。

B級グランプリは地方再生の一つの足掛かりになっている。

 

グローバル化の時代、中央の力が地方を制圧するのではなく、地方の力が中央へ運ばれる事となった。

不思議な現象に感じるが、元々地方に力が在ったのだろう….

 

CIMG3525-4

 

 

 

 

 

 

”グウゼン”と”トキ”

先日長野で数十年ぶりに、今度は高校の同級会が行われた。

小学校・中学校・大学と比べると、高校のそれは少し違う気がする。

小・中学校は幼馴染というドメスティック(土着的)な関係性の中で結ばれ、大学は同じ目標を共に行うという濃密だがクールな目的意識で結ばれている。

だが高校は(幼馴染でも無ければ、共通の目的意識も無い)偶然生まれた空疎な関係性にしか思えなく、それが20年以上続くとは高校時代の私には想像できず、また今でも不思議に感じている。

 

同級会は恩師の先生も来られ非常に盛り上がり楽しかった。

同級生も皆、変わった様な?変わっていない様な?

キラキラした素敵な高校生達も、オジサンやオバサンになった様な?なっていない様な?

 

偶然や空疎も時の洗礼を受ける事で、必然や充実に変容する。

とても大切な事を感じることができ、非常に良かった。

 

★因みに当時の音楽は、硬派(長渕・浜田省吾等)とバンドブーム派(暴威・UC・ブルハ・ブーム・ジュンスカ等)が中心で良く街やTVで流れていましたが….

天才岡村ちゃんも頑張っていました!

あのキモさといか毒のあるカッコ良さが無ければ、もっと売れてたんだろうな….

 

 

“ロシア”と”イタリア”

先日、ロシア大使館に行って来た、詩集(ズボンをはいた雲 ヴラジーミル・マヤコフスキー 著 小笠原豊樹 訳)発売イベントに誘われた為である。

KIMG0829-2

KIMG0826-2

KIMG0827-2

無題

http://www.doyosha.com/12-%E3%82%BA%E3%83%9C%E3%83%B3%E3%82%92%E3%81%AF%E3%81%84%E3%81%9F%E9%9B%B2/

 

ヴラジーミル・マヤコフスキーは未来派のもっとも有名な詩人らしい、恥ずかしながら私はその存在は良く知らなかった…

未来派は、封建社会から資本主義社会にかわる時代のうねりの中でイタリアの自由な発想の中で産まれ、帝政の抑圧された環境のロシアで大きく発展する。

その影響もあり、詩は革命前夜の騒々しさと、抑圧された力と若さ故の力を感じとても刺激的で楽しい!

 

イベントの中、翻訳家の松谷さやかさんを紹介して頂き、松谷さんから(松谷さんが)翻訳したマヤコフスキーの絵本があると窺いタイトルだけ聞き、家で調べると….

表紙を見ただけでその格好よさから即購入しました、とても素敵な本です。

 

51KKmkBOLrL__SL500_AA300_

http://www.ehonnavi.net/ehon/38648/%E6%B5%B7%E3%81%A8%E7%81%AF%E5%8F%B0%E3%81%AE%E6%9C%AC/

”子どもたちよ 灯台のようであれ!
くらやみで 航海できない人たちのために 明りで 行く手を 照らすのだ!”

 

未来派の詩人たちの詩は何処か今の日本の若者に読んで頂きたい気がする。

 

※ドラマ「ケイゾク」で中谷美紀の歌う主題歌「クロニック・ラブ」は、坂本龍一アルバム「未来派野郎」に収録されていた曲のカバーですね。

21bWw+J7lSL__SL500_AA300_

https://www.youtube.com/watch?v=FRnK7eox7nE

 

 

 

”リネン”と”ゲンジツ”

昨年NHKで地球イチバンというドキュメンタリー番組が放映されていてとても面白かった。

その番組で地球でイチバン新しい国~南ズーダン~という回があった。

 

出来たばかりの地球でイチバン新しい国は、貧困、紛争、教育、衛生様々な問題を抱えていた….

それらを解決するパワーになろうとミスコンを開催し、奮闘する南スーダンの美女たち志も容姿も高潔で美しかった!

しかし、その美女達と今連絡が取れない…ふたたび内戦が始まってしまった為である….

 

http://www.nhk.or.jp/ichiban/bnum12.html

 

最近集団的自衛権が問題になっている…

 

南スーダンには自衛隊も派遣されている、同じ南スーダンで韓国軍で弾薬が不足し自衛隊が弾薬一万発を提供したことが問題となりニュースとなった。

理由はハト派議員の弾薬提供の問題化と韓国国内世論批判を受け韓国軍が弾薬を返してきたからである。

 

★地球イチバンは最後に”星野源のくせのうた”が最後に流れ凄く感動してしまいます。

ドキュメンタリー番組の為不定期放映ですがまた始まらないかな~

 

 

“フルイ”ト”アタラシイ”

p_1_01

3月の旅行で善光寺にも行って来た。

善光寺は小学校4年の長野市見学以来2回目だ、少し過小評価していた。

 

参道は本堂まで一直線で高低もなかったが、立派なお寺であった。

 

gazou_02_b

 

大門の交差点より仲見世を通りから仁王門へ、本堂が遠く確認できず山門しか見えない。

再び仲見世通りから山門へ、ここでも本堂は見えるが全貌は確認できない。

参道も大門の交差点から仁王門・山門と徐々に狭くなり、視線を前へ前へと注視させながら、パースがかかり遠くに感じる。

山門を抜け始めて全貌が確認できる、それまでの本堂に対する期待感は半端なものではない。

そして本堂は周囲の山との関係も含め、それまでの期待に応えるべく立派なものである。

 

コンテクスト(地脈)を読む事で生まれる、山門の大きさ、各門8~5段の微妙な高低差、参道の幅・長さ、本堂と周囲の山との関係。

素晴らしいシークエンス(道行)であった。

 

※思い返すと、過小評価の原因は小学校の頃は裏の駐車場からいきなり本堂もしくは山門に行ったような….

 

古今東西、新しいルールと誘惑はセットである。

ニューオーダーのテンプテーション

トレインスポッティングの挿入歌でした。

20111010_1611629

 

 

 

”ショウワ”ト”ヘイセイ”

長野県信濃美術館・東山魁夷館を見学しに長野市へ

 

2つの美術館は隣接し内部で繋がっている….そして両方見学ができる。

 

信濃美術館-設計:林昌二-1966年(昭和41年)

a0074197_15545098

 

東山魁夷館-設計:谷口吉生-1990年(平成2年)

20000890_3252_1

建物は各々の時代と各々の建築家の思想が良く反映されている。

 

”造形の美しさ”と”構成の美しさ”が光る。

 

個人的には、東山魁夷館の方が”シークエンス・スケール感等”学ぶべきものが多かった。

 

長野県信濃美術館は運営の仕方に問題があり魅力が半減していた事もあるだろう。

 

一つの場所で”同じ用途”を”異なる思想”で”異なる時代”に”時代を牽引した建築家が設計した”建築が見れる、長野県信濃美術館・東山魁夷館はお奨めである。

 

 

※戸隠神社も行きたかったがチビの車酔いが酷く諦めてしまった….

”ガンジョウ”が長所の私も小さい頃は”デリケート”で車酔いが酷いチビの気持ちは非常にわかる…

 

 

 

 

 

”セイギ”ト”イヤガラセ”

娘が今年で3歳になる、震災5日後の国内初めて計画停電の中産まれた子である。

当時は入院中の子供に会いに行くにも、電車の本数が少なく激しく混雑し大変だった。

水・粉ミルク・オムツ等が不足し色々と大変だった…

 

ところで3.11以降何が変わったのだろう。

 

色々とあるが私が最近最も感じるのは、セイギによるイヤガラセが蔓延していることである。

相手に多かれ少なかれ非がある時には、正義を振りかざし怒号や罵声を浴びせる等、何をしても良いという風潮である。

無論、悪事は非難すべきで、2度と起きない様にすべきであるが…ある人は、ジャスティスハラスメントと言っている。

 

正義は必ずしも一つではない…”罪を憎んで人を憎まず”や”武士の情け”そんな気持ちがもう少し必要なのだろう。

 

words_of_jojo2

※YES-ラウンドアバウト(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A2%E3%83%90%E3%82%A6%E3%83%88)

アニメジョジョの主題歌でした!

 

 

”イドウ”と”ブンコ”

41v9ktVxLHL__SL500_AA300_

移動時間が多いので良く文庫本を購入して読む、つまらなく途中で読むのをやめてしまう文庫本もたくさんある….

今回購入した文庫本は面白く直ぐに全部読み終えた、特に角田光代が解り易く良かった。

http://book.akahoshitakuya.com/b/4087451224

”正義を振りかざしている間に、人は空腹で死ぬのだ”

 

 

“ポエム”と”ゼンタイシュギ”

photo3451-2

2014年1月14日放送の「NHK クローズアップ現代」で「ポエム化」現象に焦点を当ていて、これがとても面白く波紋を呼んでいる。

http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3451.html

愛、希望、勇気、絆、仲間、笑顔――、優しくポジティブな言葉が多用され、それを叫び日本一の居酒屋を決める「居酒屋甲子園」の様子が放送された。

「夢はひとりで見るもんなんかじゃなくて、みんなで見るもんなんだ!人は夢を持つから、熱く、熱く、生きられるんだ!」

金髪の男性がステージ上で叫ぶ「居酒屋甲子園」の風景である。

こういった何々甲子園は様々な業界で大人気らしく、決して技術を争っているわけではない。

http://www.youtube.com/watch?v=tJZtzvENh5s

 

強い組織を作るには明確な目標が必要である。

しかしここでは目標は明確にされず、ふんわりと優しいが強い言葉(ポエム)でごまかされる。

 

愛、希望、勇気、絆、仲間、笑顔、ふんわりと優しいが強い大きな全体に属することで、自分をそこに見いだし昂揚感を得てしまう、全体主義である。

 

それは都合よく創られた世界かもしれないのに….

 

★でもあえて創られた世界に溺れるのも重要で楽しよね!

全体主義を創り出したらピカイチ!

http://www.youtube.com/watch?v=okhQtoQFG5s

090809_kraftwerk

 

 

 

 

 

 

-ギ-と-カタクナ-

01

年末NHK日曜美術館の”特別編 アートの旅に出かけよう!”を見ていて…

十和田美術館、青森県立美術館、豊島美術館、朝倉彫塑館に行ってみたくなった。

なかでも朝倉彫塑館は、井浦新が絶賛していた事と、近くなので直ぐに行きたくなり先日子供と行って来た。

500_10219197

朝倉彫塑館ではまず彫塑の徹底した自然主義的写実主義の持つ力に自然と飲み込まれ、気付くと感動していた。

 

何より建物が良かった、テレビではアトリエの方を主に取り上げていたが、日本家屋の方が抜群に良かった。

良かった点は幾つもあるが、大きく括り2つ挙げると、シークエンスとスケール感である。

MINOLTA DIGITAL CAMERA

 

子供が彫塑の犬を本物の犬を見るようにワンワンと言い、日本家屋では(自宅でも)中々楽しむ事の出来ない生活のシーン(移りゆく時間や季節感)を楽しんでいる事に驚いた。

dog_cat_05

 

建物の中心には、朝倉哲学を映す「五典の水庭」として、池に儒教の五常を造形化した五つの巨石(五典の配石)がある。

五典の配石には、自己反省の場としの言葉が添えられていた。

 

仁も過ぎれば弱(じゃく)となる

義も過ぎれば頑な(かたくな)となる

礼も過ぎれば諂い(へつらい)となる

知も過ぎれば詐(いつわり)となる

信も過ぎれば損(そん)となる

 

 

 

 

1 / 512345