時間と空間

時間と空間を感じる音楽が好きである。分かり易さもあるのだろう、ジャンルはプログレシブロックである。

ピンクフロイドのThe Dark Side Of The Moonに収録されているTIME…

初めてTIMEを聴いた時なんだこれはと思い、”The Dark Side Of The Moon”を”狂気”と訳すのに驚き、カッコイイと興奮したのを覚えている。

実験的に何かを造りあげる”エネルギー”は見習うべきである。

http://www.youtube.com/watch?v=MYiahoYfPGk

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作法と効率

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仁期倶楽部 那須リゾート宿泊ホテル(本館)に家族で宿泊してきた、建築の勉強をする為に…

ホスピタリティー・建物は非常に素晴らしかった、素晴らしい点はたくさんあるが、一つだけもっとも感動したことを挙げると、建築の作法が美しいことである。

実務の場面で与条件(施主の要望・性能・機能等)が効率を求め作法を蔑ろにしてしまう。

与条件を読み解き調整していくのが我々の仕事である。

我々はクライアントに手掴みで食事をさせるような真似をさせてはいけないと思う。

スコアとライブ

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自分のお金で初めて購入したCDはツアーCDで、聞いた瞬間“しまった!”と思うと同時に、所々観客が歌い聴こえない…そんなCDを販売する事自体意味が理解できなかったのを今でも覚えている。

スコアがあり、それに沿いスタジオで創られ録音された完成品、それが重要だと思っていた。

しかし、スコアから生まれるライブは時として完成品からは少し遠いが、時代背景や個人的体験等がある時ある瞬間に爆発的な何かを産む、この瞬間が大切でこれを経験出来る事は幸せである。この体験を一度きりにせずスコアを更新していく行為がさらに重要である。

「芸術の目的は、瞬間的なアドレナリンの解放ではなく、むしろ、驚嘆と静寂の精神状態を生涯かけて構築することにある」-Glenn Herbert Gould

これは音楽に限った事でなく、建築の制作過程においても同じ事がいえ、我々は日々それを粛々と行わなければならない。

J-S-Bach. complete Goldberg variations by GLENN GOULD

ぶつぶつ言ってます…

貴いと賤しい

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昨年話題となった連続テレビ小説「梅ちゃん先生」、その登場人物で、集団就職で上京した東北出身の純朴な青年佐藤光男(野村周平)がこんな事を言います「職業に貴賤なし」。

社会生活において我々は夫々に立場があり、それにもとづき行動する事で社会が整然と構成され、自然(スムーズ)に社会生活を送る事ができる。

職業(社会的立場)には貴い賤いもなく、夫々が職業に自尊心を持ち仕事を全うする(働く)事で社会に必要とされ社会生活に参加していき賃金を得る、働き賃金を得る事それ自体がとても貴い行為なのです。

日頃、俗物的な考えに右往左往している自分の行為を改めさせられる言葉でした。

ゆりとユリ

ユリの花

 

言葉どもは死に絶え、世界ばかり永遠に若くありつづける。ひとりの芸術家が世界を新しいやりかたでみたのだ。そして、アダムのように、あらゆるものに自分でこしらえた名前をつけるのだ。ゆりは美し花だ。けれども「ゆり」という言葉は手あかにまみれ、凌辱されている。だからわたしはゆりを「エオエ」とよぼう。そうすれば花本来の純潔さがとりもどされる…

 

ロシアの詩人のクルチョーヌイフの言葉で、彼が言っているのは独りよがりのようですが、言葉により物事が変質してしまう、自分が最もふさわしい言葉(音)をつけようと言っています。[この言葉をザーウミ(共通の意味を超えた言語)といい、このような思想や運動はロシアアバンギャルドの重要な一翼を担っています。]

 

言葉はとても便利ですが暴力的でもあります、以前のブログの中で「貧困」と書きましたが貧困の種類はたくさんあり、正確な定義はありません。しかし、読む人各々に特定のイメージを伝達しています。

 

建築は各過程(企画・設計・建設)で関係する人数は多く言葉は図面・模型と同様に言葉は重要な伝達手段です。正確に自分の思いを他人に伝えることでより多くの意見交換をする事ができ、建物に深み(社会性)が表れてきます。

 

日頃から言葉のもつイメージに気を配る事で、自分がより多くのイメージ(ユリの美しさ)を誰にでもわかる単純明快な言葉で伝える事ができたら、独りよがりにならずより多くの意見が聞け楽しいだろうな。

 

※写真は購入したフェアトレードチョコです、ちびちゃん喜んでくれるかな?

 

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共同体と邪気

 

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節分-季節の変わり目に邪気(鬼)が生じ、それを追い払うための悪霊ばらいの行事

近年共同体(地縁・血縁等)で行う季節の変わり目の伝統的・因習的事柄(年中行事)を、煩わしさから疎かにしがちである、故に共同体に全く面識無い人間が紛れ、地縁・血縁途が絶え、共同体が緩やかに喪失していく…そこには最近起こる時事問題の邪鬼(一因)が潜んでいるのではないだろうか?

以前は年中行事を共同体で行い、定期的にお互い確認(邪気払い)する事ができた。伝統的事柄を見直し現代的に改善する事で、現代が必要とする適切な共同体が生まれる。形骸化し空疎となった伝統的事柄が時代と共にあらたな意味を持つ。

共同体を受け入れる器として、建築においても、居間/上・下座敷/床の間/縁側/縁台/たたき/飛び石/手水等、伝統(因習)的要素を、改めて見直す試みが再度行われても良いかもしれない。

こことあそこ

チョコレートがおいしいわけ / はんだのどか

 アルジェリアで邦人10人が死亡した人質事件、犯人への同情は無いがあそこ(あの国)ではテロリストになる根底に貧困がもたらす社会への影響が大きく横たわっているのだろう。

 先日子供を連れツタンカーメン展へと向かったが4時間待ちで急遽チョコレート展へ、チョコレートの明るさを感じ、親バカの私は子供もはしゃいでいるので”チョコレートがおいしいわけ”という絵本を購入し帰宅した。数日後FMラジオである映画の特集があり、ガーナにおけるチョコレート原材料(カカオ)の取引で生産者の権利を守る事ができず、児童労働(賃金が安く義務教育を妨げる18歳未満の危険で有害な労働)を生むのを知った、調べるとあるのはチョコレートの暗さだった。

 ネットで調べた程度の知識で声高々に世界平和を叫ぶつもりはないが、ここ(この国)で盲目に不正搾取していたものを少し見つめ正当に戻すだけで、どこかの国で貧困の連鎖は断たれるのかもしれない、こことあそこが少し繋がりどちらの社会も改善されるのかもしれない。

 ここの小さな行為が、あそこに繋がり社会に大きな影響をもたらす、個人・団体(建物)と社会(街)との接点に存在し建築という大きな行為を行い社会に影響をあたえる者としては、小さな行為から社会に与える影響を見逃すことなく提案できるよう日々訓練しなくてはならない。

 映画ではバレンタインにフェアトレード(生産者の権利を守るための貿易のかたち)チョコレートの販売活動を始めるが散々な結果となるらしい、しかし私は今年のバレンタインデーには子供にフェアトレードチョコレートを贈ろう。ここの我が子の小さな幸せがあそこの子供達とシェアできるかもしれない、その小さな気持ちや行為がここからあそこへと繋がっていけばとても幸せな社会が形成されると思う。

雪と紫陽花

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2013.1.14大雪、雪を見ると紫陽花を思い浮かべる。

“雪→雪国→志賀直哉→白樺派→聖職の碑(登場する教職員が白樺派:新田次郎著)→慰霊碑→紫陽花”

後半を説明すると、私の出身小学校が(実話を基にした)“聖職の碑”の舞台で、校内に慰霊碑があり年に一度全校生徒で献花する習慣があった。そこに毎年母が庭で採った紫陽花を町民新聞に包み献花していた、という私的体験がありやっと雪から紫陽花へと辿りつく。

一見他人には不可解な団体や個人の固有の体験や思い、建築はこれに社会性を与え形にし社会に還元していく側面をもつ、これからも一つ一つの思いを丹念に確認し形にしていかなくては…

本年もよろしくお願します。

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新年あけましておめでとうございます、本年もよろしくお願します。
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